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彼が、そこに居た。◆花大楽

あの爆発しそうな楽の熱気のなかで、壮一帆は何処へ辿りついたんだろう。

東宝に来てから、プルキルとしてノリにのってたよね、壮さん。

なんていったらいいんだろう。彼の「悪」の質が変わってきてたの。
もちろんタメて芝居するようになったのは、花組のみんなもだから、それもそうなんだけど。

アレ?って思ったのは、突然現れる時のセリフのタイミングだろうか。
前半、タムドクとの抱擁をした後に現れるときの、「キハ」という呼びかけだったり、後半、ホゲ軍に現れて訴えるサリャンに、天幕から現れる瞬間の「サリャン」の呼びかけが、
ムラでは相手のセリフに被せて、空気を遮るような抑圧するようなセリフ回しだったのが、東宝ではそうではなくなっていた。

最初は、ムラのバージョンの方が、いかにも「悪役」っぽくて好きだったなあって思っていたんだけど。
観てるうちに、ふと思い当たった。

プルキルが「いつものえりたんの悪役」じゃなくなっていることに。

こんなこというとピュア壮ファンには怒られちゃうかもだけど。
えりたんの独自性というか、あのひともの凄くカッコイイんだけど、黒い役やってても、どこかちょっと抜けていて、ああえりたんだ~、と笑ってしまうところがあるんだよね。ショーでも芝居でも。
確かに「悪」なんだけど、「アク」っていうより「ワル」っていうか。チンピラが死ぬほど似合っちゃうところとか。
それってある意味あひちゃん(例:アギラール)やらんとむ(例:ギュンター)の独自性にも通じるとこがあって、そんな82期スターの独特な個性を勝手に愛でているんだけれども。
(壮さんが何故あんなにも独特に浮いて見えるか、というと、あの人、大芝居的なんだと思う。カブキ的というか。だからあんなに植田歌舞伎アンドレがかっこよく、かつ美しく嵌ってしまうんじゃないかと。)


だから大長老プルキルも、極悪人ではあるんだけど、あの妙な呪文といい、水晶玉といい、ラストのあっけなさといい、ある種の道化を演じてたように思う。

それは、原作ドラマではオマケか!といわんばかりのホゲ(ユン・テヨン)という存在と、ああメインはタムドクじゃなくてこっちを描きたかったんだよな、と云いたくなるほどの存在感の火天会大長老(チェ・ミンス)であったのが、物語における重要性がまるっきり逆転しているから、という理由もある。

そして、基本的に壮さんは声が高く、太くない。重々しく喋るより、鋭い語調で喋る方が得意だし、そういう鷹のような、鋭利な刃物のような彼の演技は、もちろん大好きだったけれど・・・私が壮一帆の大長老役を予想もしなかったのは、やはりチェ・ミンスの「極悪」そのものの迫力がイメージにあったからで。

でも壮さんは壮さんらしく、始まった当初から美しく、重量感は足りなくても、大芝居的な動きと、そして相手に畳み掛けるような酷薄なセリフ回しと笑みで、見事な存在感を見せてくれたと思う。
ただそれは、チンピラすらこなしてしまう「えりたんの悪役」の発展形であり、先に述べたような「道化」の要素を多分に持っていた筈なんだ。

それが。
この私が観た最後の3日間のプルキルは、「壮一帆」には、見えなかった。

そして千秋楽は、声が聞いたこともないほど太く、低くなり、大芝居的な威嚇ではなく、壮さんどうしちゃったの?というくらいにあまりにも自然な「悪」のように存在していた。
それが、「悪の質が変わった」という意味。

ああそこに原作のチェ・ミンスの火天会大長老がいる、と思った。

プルキルに相対するキハもどんどん低音になっていくので、銀橋の場面が恐ろしかった。

うん・・・うまく云えないな。ごちゃごちゃ書いてしまってごめんね。
私が勝手に思ってるだけなんだけど、この日のえりたんは、最高だったんだ。


何かが、変わった。

壮一帆は、何処へ辿りついたんだろうか。
そして花組から大空祐飛が旅立ついま、どういう覚悟を決めているんだろう。

一般ファンである私には、今後誰がどうなるかはわからないことだけれど、彼の意思はなんとなく伝わってきたような気がしたので。

これからも、この場所で大きく羽ばたいていてほしいと、こころから願ってる。
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