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舞台美術雑想◆君を愛してる

木村作品のツボをいくつか上げると、
(1)舞台美術・色彩
(2)音楽
(3)ロマンティシズム

なのだが、そこにストレート過ぎる主張だの、バカな歌詞だの、オチのつけ方で差し引きゼロ(もしくはマイナス)にするのが得意技だったりするので…勿体無いと思うぞ。

ま、それも好き好きで、キライな人はすっごくキライだろうし。
おいらはそこまで気にならない。
あ、でも甲斐先生の音楽に助けられてる部分は結構あるんだよね。甲斐先生の無駄遣いするなと云いたい某ローマ作品とか(笑…音楽はめちゃ好きなんですあれ)。音楽については今回甲斐先生じゃないってことでまた別の機会に。


さて、ちょこっと舞台美術に触れておきたい。

冒頭に出てくる巨大な絵画や、黒蜥蜴にも使われた赤黒いカーテンなどを観ながら、
やっぱりキムシンって、シュルレアリスム的なヴィジュアルイメージが好きなのかなと思ったんだが、どうだろう。


たとえば「黒蜥蜴」では江戸川乱歩作品らしく、グロテスクでアンダーグラウンドな暗さが演出されている。
車追跡の場面の背景はキュビズムのようだし、
あの赤黒いカーテンは、岡本太郎の「痛ましき腕」を彷彿とさせて不安感や恐怖感を煽られているような気がしたし。

大きな仏頭や、終盤の黒蜥蜴の居城におけるマリア像を模したような巨大な背景
先に挙げた今作品の冒頭の絵、などが醸し出すダイナミズムと不均衡(アンバランス)さであるとか。

「君を愛してる」パリの背景の描き方、影のつけ方は非常にシュルレアリスム的だと思う。

また以前、「不滅の棘」の感想(⇒コチラ)でデ・キリコを思い出させる舞台美術と書いたのだが、
不滅・黒蜥蜴・今作品に代表される木村作品のヴィジュアルイメージは、とても絵画的で、登場人物は絵の中に居るような感覚に陥り、面白い。
(これって、やってる役者の方はわかんないだろうなあ。新公で観られるだろうけど…。)

もしかすると時代設定がそうさせるのかもしれないね。
同じ木村作品でも、鳳凰伝・王家・スサノオ・ローマのような歴史スペクタクルはそういう匂いがしない。炎にくちづけを、は中間という感じかな。



えーとさんざんシュルレアリスムがどーとか云ってますが、専門家じゃないので思想とかそういうものはあまりよくわかっておりません。あくまで、見た目の印象で語ってるだけです、よー(笑)
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Comment

deko

こんにちは。
ニケさんのブログを拝見して、結構ツボだと感じる場所や方向性が似ているなぁって思いました。
木村先生の作品は、私、きっと舞台美術を観に行ってる気がするんですよ。
「不滅の棘」のあの美術は快挙だと思いましたし・・・
今回も、シュルレアリズム系なんですね、益々楽しみです。
でも、あの装置は舞台に立つ側にとっては危険極まりないでしょうね。
素材は大体、合板ベニヤの立てかけだし(爆)

  • URL
  • 2008/01/10 11:19

ニケ

舞台美術を見に行ってる・・・確かにそうかもしれません。dekoさんもそう思われるんですね~。
木村先生の舞台は「おっ!」と思う美術が多くて、見ごたえがあります。
不滅は生で観たかった作品のひとつですね。

云われてみれば大道具って、厚みは薄っぺらいものなんですよね。それをあんなに大きく組み立てて、頻繁に転換するなんて、毎日お仕事ごくろうさまという感じです(笑)
  • URL
  • 2008/01/10 17:33

ぽち

うぅ~美術の知識がないのでうまくコメントできませんが勉強になります(^^ゞ
木村センセーの作品は、たしかにドキッとするようなセットがよくありますよね。表現方法が多彩で、総合芸術だなぁと実感します。

あの差引ゼロ(マイナス)がなければどれだけの奇跡の名作が生まれることか…と密かに期待しておるのです。
  • URL
  • 2008/01/10 19:07

ニケ

いえいえ、私もそんなたいした知識は持ち合わせておりませんので、なんか認識が間違ってたらすみませんです^_^;ほんと、見かけだけですが、岡本太郎の色味とか、デ・キリコとか、共通点があると思うので、興味あったらみてみてください。

まあ、完璧な演出家というものは居ないものですね(笑)オギーでさえ趣味に暴走したら問題作になってしまいますし、斉藤君はいわずもがな(笑)
いまんとこ景子先生や藤井先生が一番バランスがいいと思いますね。
  • URL
  • 2008/01/10 23:07

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