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花組公演「ファントム」千秋楽によせて

明日は、「あの日」から6ヶ月。
「9.11」から10年の日でもあります。
流れた月日の様々なことに思いを馳せながら。



つい先日、大劇場の初日を迎えたばかりだと思っていた「ファントム」が、明日で千秋楽を迎えようとしています。

…あの春の日に、もうしばらく来ることはないだろうと思っていた、東京宝塚劇場に、やってきました。

宙組「ファントム」ですべてが始まった私の時間は、再び「ファントム」で始まるのだと、初日に記しました。
けれどあの時は、こんなにもこの作品が魂に刻まれるものになるとは、思っていなかったのです。

真飛さんと過ごした花組の時間は、愛おしくていとおしくて、いまでも涙がでるほど大切な宝物。
私にできるだけのめいっぱいで駆け抜けた日々だから、後悔はない。

だから、あの場所にあの人がいないことを寂しいとはあまり感じることはありませんでした。

それはたぶん、彼女だけを観てきたわけじゃ、なかったからなんですね。

花組という場所があったからなんですよね。

そこで舞台を作ってる皆さんがいたからなんですよね。


私が初めて「ファントム」を映像で体験したときは、真ん中以外は誰もわかりませんでした。
直感で、このビジュアルが好きだと思った、それだけでした。


いまの私には、舞台のいろんなことを語り合える人たちがいます。ひとりでは見切れないところも知ることができます。

おかげで、ずっと縁がなかった四季の「オペラ座の怪人」を観劇することもできました。

同じ場所、同じ人間、同じ境遇、なのにパラレルワールドのように異なる世界。


ふたつの作品を考えているうちに、エリックの、怪人の、私の魂を抉る哀しみに囚われていくようでした。

舞台とは、私が思っているよりもずっと深く、広く、ありとあらゆる時間が流れている空間。観るたびに、異なる世界を感じることができる空間。

わたしが感じたことは、あなたは感じていないことかもしれない。
けれど、たくさんの方々とそれを共有できたことは、わたしにとっては、とても意味のあることでした。


そして・・・

四季を観て、とても感動して毎日実況CDを聴いているくらいにはハマってはいるのですけれど(笑)

海外旅行をして、日本のすばらしさに気がつき、より日本を愛するように。

やっぱり宝塚が大好きだと思うのです。

大好きな人たちと過ごした時間も、
確実になくなってゆくけれど。

たまには心の奥底にしまっている宝箱をあけて、ひとり泣くこともあるけれど。


いま、あの舞台で生きている君たちの輝きが大好きです。
真飛さん時代にもずっと言ってきたことだけれど、それは変わらなかった。

花組さん、卒業するみなさん、
よい千秋楽を迎えられますように。

4月のあの日と同じように、
劇場が愛に満たされますように。


ちかごろますます文章が書けなくなって困りもののニケさんでした。ごめんなさい。

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